鳶・土木工事全般
- 「鳶・土木工事」とは、足場工事を中心に鉄筋・解体などや、杭(くい)、土砂、コンクリートを扱い、建物を築造する専門工事のことです。
該当する工事範囲は非常に幅広く、基礎工事のほとんどは「鳶・土木工事」に含まれており、建設工事を網羅した工事業として想定されています。
着工までの下準備から行う「縁の下の力持ち」的な役割もしっかり果たします。
各種仮設工事
- 「仮設工事」とは、様々な工事現場において、工事を安全に施工するための足場やシート、仮設電気、仮設水道、仮設トイレ、清掃片付けなど完成後に形として残らない工事のことです。
建築本体工事に占める割合はおおよそ2~5%ほどになります。建築場所や周辺環境により掛る費用も異なります。都市部などの狭隘な土地における仮設工事費用は安全対策の為の費用が掛ってきますのでより高くなります。
仮設工事とは言え、仮設計画の良し悪しがその後の工程や近隣関係への影響を考えると疎かにはできない工事です。言わば、工事を陰で支える工事です。
鉄骨工事一式
- 「鉄骨工事」とは、建築物の躯体(骨組み)にスチールの部材を用いた鉄骨造の建物工事のことです。
建物の躯体構造には一般的に木造、鉄筋コンクリート造(RC造)、鉄骨造(S造)、鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)等があります。構造種別としては、<ブレース構造>、<ラーメン構造>、<トラス構造>の3つに分類されます。
<ラーメン構造>と<トラス構造>は、厚さ6mm以上の(重量鉄骨)を使用することが多く、<ブレース構造>は、厚さ6mm未満の(軽量鉄骨)を使用することが多いようです。
鉄骨造のメリットとしては、主に以下のようなことが上げられます。
- ・木材に比べ強度が高く、鉄筋コンクリートに比べ単位重量が軽いことから長い梁に利用でき、柱のスパンが広く柱本数も少なくてすむ。
- ・ラーメン構造の場合は耐力壁が不要なので間取りの自由度が高く、リフォームも容易である。但し、H形鋼の柱は弱軸方向に筋違いを配置する必要がある。
- ・ラーメン構造(重量鉄骨)では鉄骨は工場生産され、現地では組立作業のみとなる為、現場接合部の管理をするだけで建物の構造的品質を一定に保ちやすい。
- ・トラス構造の場合、構造的な安定度が極めて高い為、体育館の屋根や鉄橋など、他の構造では不可能な長大スパンの実現が可能。
- ・材質の均一性が保たれる。
- ・短工期。
- ・建物解体時にも、鉄が有価物であるため、解体コスト削減を期待できる。